介護の職場とは

このページでは、介護の現場について良く知らないために応募を迷っている方向けに、情報提供をしています。介護の業界について先入観のある方も、一度ご覧ください。
このページが介護業界の間違った認識の改善、応募につながれば幸いです。

 

介護業界への適性とは?

介護業界は、3K職場(きつい、汚い、危険)の代表のような扱いを受けています。「汚い」という点で、排せつ介助や食事、入浴介助などをそのように捉えてしまえば、この仕事は向いていないと考えられます。これらは人間が生きていくための本能的な部分であり、絶対についてまわるものです。これらをクリーンなものとはいえませんが、「割り切れる」「これが当たり前」と思える人です。

福祉関係の知識がないけれど...

人と接することが多い職業ですし、福祉・介護に関連した資格も多数あります。しかし、入社前に準備しておかなければいけないなんてことはありません。
当事業所に福祉系の学部を出て就職した職員は全職員(正規職員)のうち3割程度です。残りの7割は、福祉とは関係のない経済・経営、公共政策といった学部出身が多数です。
また、入職前に介護福祉士の資格を取ったという職員は1割で、職員の9割は働きながら資格を取得しています。
つまり、経験や知識がなくても、先輩が指導しながら経験を積んでいけるということです。最初から身構えず、職員みんなでステップアップしていきましょう!

離職率が高そう

今現在、介護現場は人手不足です。そのため、求職者側の安易な就職希望に対して、とにかく人材が欲しい施設側はどんな人でも雇ってしまいがちです。採用に至っても、自分自身に合っていなければ長続きはしません。こういったことも原因の一つにあると思います。
また、「ずっと動き回ってそうでしんどそう」というイメージを持たれる方もいますが、介助者に負担の少ない介助の方法で介護を行いますので、身体への負担が大きくて辞めたという方はほとんどいません。
その他に、給与が安いという問題点もあります。これには、介護業界の専門性に対する社会的評価の低さ、介護保険制度や支援費制度の仕組みの報酬設定など様々な要素があり、今後の改善が望まれます。
菊水園では介護専門職の初任給が20万円を超えているなど、職員への待遇改善に努めています。詳しくは採用情報ページをご覧ください。

介護業界の苦労する点

どの業界にも苦労するところはあり、楽な職業なんて無いですが、介護業界ではどういった点が苦労するのでしょうか。
現場スタッフもケアマネージャーも仕事をする際に、全部がキレイな仕事というわけではありません。また、利用者さんの状態の把握や緊急を要する連絡があれば対応する必要性があります。直接人と接する仕事ですので、気の休まる時間が少ないのです。そういったことでメンタルケアが上手に出来ず、疲れ切ってしまう方がいます。
だからこそ、職員のメンタルケアは重要視しています。完璧なケアの方法なんてありませんが、職員旅行の実施など、少しでも心地よく働ける職場作りに取り組んでいます。

マイナスイメージの蓄積

上部であげたようなマイナスイメージの話が様々なメディアで発信されており、介護業界に対する印象が心の中で大きくなってしまいます。情報を受け身で捉えるのではなく、実際に目で見て捉えてほしいと思います。つまり、一度現場を見てほしいのです。それで自分に適性がないと判断すれば、それはそれで構いません。求職者の皆様には、「本当に」自分にマッチした業界に就いて欲しいと思います。

キャリアアップチャンスへの考え方

ここからは、現在の介護・福祉業界の仕事のお話をしようと思います。上の方にも書きましたが、まだまだ介護現場には優秀な人材が少ないです。つまり、ライバルが少なく、キャリアアップへの道が近いということです。
これを、逆に捉えてみましょう。ライバルの少なさ、優秀な人材が少ないということは、いざ自分が就職した際に劣等感に苦しむことが無いと思ってほしいのです。「あいつはあんなに出来るのに自分は...」とか「後輩が自分より早く偉くなっていく...」という精神状態が沈んだ気持ちにつながり、仕事がつらくなってしまいます。就職活動バリバリのときは、「いかに入社するか」を考えがちになるかもしれませんが、入社後に後悔しないためにも「入社後の自分の日々」を考えてみてください。
「私は大丈夫!」と簡単に考えず、自分が長く働ける環境の職場を見つけてほしいと思います。